2020年の指導させていただいた全てのお子様の試験が終わりました。
この1年間を振り返り、合格状況、気づいたこと、また今後の受験生に必要なことをまとめて書いていきます。
目次
2020年生合格結果
今年トモスポがサポートをさせていただいた生徒さんたちの合格した学校一覧になります。
- 千葉
千葉日本大学第一小学校1名
聖徳大学附属小学校3名
昭和学院小学校1名 - 埼玉
開智学園総合部19名
浦和ルーテル学院小学校 4名 - 茨城
つくば国際大学東風小学校2名
江戸川学園取手小学校2名
開智望小学校 21名 - 東京
国立学園小学校2名
武蔵野東小学校2名
光塩女子小学校1名
昇華学園小学校2名
立教女子学院小学校2名
桐光学園小学校1名
桐朋学園小学校1名
明星小学校2名
桐朋小学校1名
コロナ禍により試験内容・対策の方法が変わる
今年はコロナウイルスにより小学校受験も例年とは異なる部分が多々ありました。
例年とは異なった試験内容と対策方法の2つについて説明していきます。
試験内容の変更点
一つ目はソーシャルディスタンスに伴う試験形式の変更です。
例えば、行動観察がなしになる。
運動で並んでの待ち時間を減らすために、サーキット形式からグループでの一斉試験などと変更点が多々ありました。
試験への対策方法(オンラインレッスンへ移行)
まず塾へ通うことができない時期があることで、オンラインでのレッスン形式に多くの受験塾が変更していました。
これに伴いトモスポもオンラインスタイルに変更しました。
zoomによる種目ごとのポイント解説と自宅での練習動画を送っていただき添削・アドバイスにて継続をして練習を行いました。
運動動作に関しては難易度が高くなければ、オンライン+動画添削で対応ができました。
実際にオンラインレッスンは利用せず、(見本動画+添削)のみで試験を受けてしっかりと成果が出ている生徒さんがいました。
オンラインになったことでのデメリットもいくつかありました。
- 保護者が付き添わないとレッスンができない
- 行動観察の練習ができない
どの塾の保護者の方も同じような部分で困っていました。
ではこのような今年の試験への変化も含めて気づいた部分を次の章ではまとめていきます。
今年の気づき
①LINEグループでの練習が継続の鍵を握った
今年は昨年までの反省をふまえて練習が継続的に自宅でもできるように、「定期クラス」「講座クラス」の両方ともクラスごとのグループLINEを作りました。
グループLINEを作ることでのメリットは3つありました。
- 練習が継続に繋がる
- 子ども同士の様子がみれて刺激になる
- 他の家庭の練習方法がわかり自分の家庭に反映できる
1つずつ解説していきます。
1.継続に繋がる
以前はレッスンを終えて「自宅でも練習をしておいてください!」と伝えても継続して練習を継続できる人が一人もいませんでした。
しかし、グループを作って毎週の決まった日に練習課題の動画を送ってもらうルールを作ることで、みんなが毎日の練習を継続的に続けられるようになりました。
その背景には理由あります。それはグループによる少しの強制力です。
これが働いたことで「うちもやらないと」という気持ちが芽生え、結果的に継続するのでどんどんと上達をしていく流れができました。
昨年までは、個別で動画のサポートや添削をしていましが、100%のご家庭が継続することができませんでした。
2.子ども同士の様子が見れて刺激になる
LINEを通してグループ内にいる他の家庭の子どもの練習の様子が見れます。
それにより、あの子が縄跳びができるようになったから、私もできるようになりたい!
と練習にスイッチが入る子が多かったです。
3.他の家庭の練習方法がわかり自分の家庭に反映できる
グループによるメリットは子どもだけではありません。
保護者にもメリットがありました。
それは、他の家庭の練習方法が見れることです。
他の家庭の様々な練習方法を見て、真似ることで、自分の子どもが苦戦していた種目ができるようになったという変化も見られました。
②定期クラスは親子の成長が一番見られる
今年は定期クラスも作り運営してみましたがやはり、このクラスの成長が著しかったです。
定期クラスでのメリットと成長は大きく3つあります。
- 運動の上達にムラがない
- 自分で考えて行動する力
- 他者への思いやり・意識
運動は1年も時間をかけて行うため講座の単発的なクラスと比較すると安定した成長と上達がみられました。
自分で考える力は普段からトモスポが力を入れているので想定内でしたが、2つ目の他者への思いやりはとても変化がみられました。
「自分の話ばかりしていた子が、グループのリーダーとなってみんなにどうしたらいいかと話を聞く」
「グループの輪になかなか入れなかった子が、上手く縄跳びができない子に指導をする」
などと大きく人として成長していました。
保護者の成長を感じたのは我が子を理解する力
保護者の方ともたくさん対話をさせていただきました。
その中で大きく変化を感じたのが、我が子をしっかりと理解すという部分です。
練習が始まった頃は親の一方的な子どもに対する想いが強く、我が子の強みや弱みをしっかりと把握できていない様子でしたが、たくさんのコミュニケーションをとることで、改めて我が子の素敵な部分や可能性をしっかりと理解できるようになっていました。
これにより親子での想いのすれ違いが少なくなっていました。
やはり余裕を持って1年間かけて受験に向けて準備する重要性を感じました。
受験はスケジュールがわからないまま進んでしまいますのでこちらの記事からどのように準備していけば余裕を持って受験に望めるのか確認してください!
③試験直前で運動は改善ができない
今年も試験の直前の8月・9月に「運動の対策をしたいのですが、お願いできませんか?」とお問い合わせをいただくことが多かったです。
ただ、直前に無理やり間に合わせようとしても詰め込みになってしまいます。
もちろん、試験では上手くできなかったお子様もいました。
受験の体操と普通の体操教室は大きく異なります。
なので、しっかりとその違いを理解して試験に向けて余裕を持って準備してあげることが、子どもの心と体の成長に大きく繋がります。
ですので、どんな部分が普通の体操教室と違うのか?
こちらの記事も読み試験に向けて運動の対策の準備をしてください!
全く別物!体操教室と小学校受験体操教室の違いについて解説します。
行動観察が全ての試験に通じる
今年の受験指導で私実川は14年の指導をさせていただくことになります。
やはり、この14年間の中で気づいたのは行動観察が全ての試験に通ずるということです。
行動試験では様々な要素が必要になります。
- 状況判断力
- コミュニケーション能力
- 指示理解力
この大きく3つの力がない子は試験でも落ちているという共通点があります。
トモスポではその気づきから特に運動の指導と合わせて、行動観察の練習に時間を割いています。
「友達と話すときには自分の言いたいことを伝えるだけでなく友達の気持ちも聞いてみよう」
「すぐにやりたい気持ちもわかるけど最後まで説明を聞いてから質問をしよう」
「友達がみんなの輪に入れていなかったらどうしたらいいのかな?」
などと3つの要素を意識しながら、その状況に応じて自分で考えて行動する力を養う
ここを最大限に力を注いで来年の試験の生徒さんには指導をしています。
これからの受験生に伝えたいこと
行動観察が大切とお話をしましたが、合格のためだけの対策では意味がない。
といつもトモスポでは考えています。
行動観察も試験のためだけの行動観察の練習でトモスポは終わりません。
こちらの記事を読んでいただけるとよりトモスポの受験クラスの目指しているところがわかりますので読んでみてください!
小学校受験塾では教えてくれない、トモスポの目指す受験のカタチ
その子が社会に出たときにも活用できる力にすることがトモスポの役割だと感じています。
受験クラスで練習をすることで、社会に出てもこんな風に役立ちます
女性の気持ちを汲み取ることができて魅力的な男性になる!
お客さんの気持ちを理解してあげられることで喜ばれる存在になる!
困っている人がいたら、手を差し伸べてあげることができる。
こういった死ぬまで使えて、なおかつ自分の魅力をどんどん加速させる場所でありたいとトモスポは考えています。
ぜひ、気になる方はレッスンを受講してみてください!