小学校受験塾「いろはスタディ」と受験運動・行動観察対策塾「トモスポ」を運営している実川です。
今まで13年間ほど小学校受験の指導をしてきました。
必ずと言っていいほど毎年試験に対して「焦る」時期があります。
それは「5月」です。
なぜ「5月」かというと模試を受けて初めて我が子のレベルを知ることが多いからです。
その結果「ヤバい、このままじゃ合格できない」と焦ります。
そんな焦った時にやってはいけないことがあります。
それは「詰め込み教育」です。
今回は受験で焦った時にどうすればいいのか?という時の対処法をメインに説明していきます。
今回の記事を読むとこんなことがわかります。
- 試験前に焦って取り組むことでのデメリット
- 試験前に焦らないで取り組むために必要なこと
- 受験を受ける上で忘れてはいけない大切なこと
目次
焦って試験に向けて取り組むことでのデメリット
試験直前に焦って取り組むとこのようなケースになります。
- 詰め込み教育で受験に対するモチベーションが急激に下がる
- 詰め込み教育で学ぶことに対するモチベーションが急激に下がる
- 焦りから子どもに苛立ち親子関係が悪くなる
- 焦りやプレッシャーから子どもの体調が悪化する
- 焦りから苛立ち家族の関係が悪化する
とにかく直前で焦る気持ちはとてもわかります。
ただ、絶対に詰め込みで勉強や運動をしていくのはオススメしません。
今まで、直前の詰め込みで子どもの心が閉ざされていく子を何人も見てきました。
試験前に焦ってしまったらどうする?
まず、何に焦っているのかを整理するのが一番です
多くのご家庭で焦りを感じるのはこのポイントです。
焦る=合格までの距離が遠いと感じた時
つまり合格がこのままでは難しいと感じた時です。
ではそうなったらどうすればいいのか?
大きく3つの視点を持つと焦りが消えます。
- 無理をせずその子のペース・特性に合わせて学びを進めていく
- 当初の志望校から少し倍率を下げた学校を選択肢に入れる
- 合格できなかった場合も視野に入れる
この3つについて説明していきます。
①無理をせずその子のペース・特性に合わせて学びを進めていく
1つ目は最初の結論の部分でも伝えたように、無理に詰め込まないことです。
無理に詰め込むよりも、その子のペースに合わせながら進めて、自分のできることを増やした方が自信にも繋がります。
多くの達成感を積むことで、急にスイッチが入り飛躍的に成績も上がることもあります。
なので、必ずその子が楽しみながら、取り組める範囲で学ぶことが重要です。
②当初の志望校から少し倍率を下げた学校を選択肢に入れる
2つ目は本来希望している学校以外も検討してみるというのが、オススメです。
ただ、志望していた学校から少し難易度を下げればどこでもいいというわけではなく。
子どものキャラクターと学校のフィット感がとても重要です。
子どもに合う学校の中で別の学校の選択肢も入れると無理せず取り組みながら、学びを進めていくことができます。
③合格できなかった場合も視野に入れる
受験が全て合格しなかったケースも踏まえて考えておく。
といことです。
今までで何人か受験した全ての学校に合格することができなかった子もいます。
では、その子がその先の人生が終わってしまったかというと全くそういうわけではありません。
むしろ、公立の小学校でのびのびと学び、好きな習い事に没頭するということもできます。
受験で使う予定のお金を別の場所に使うことで、その子の良さは十分に伸びます。
焦った時に大切なことは選択肢を広く持つことです。
選択肢を広く持つことで、余裕が生まれます。
この余裕は保護者の方が持っていないと子どもにも生まれません。
直前で焦らないようにするためにはどうすればいい?
結論=早めに取りかかる
これしかありません。
まだ受験が直前になっていないのであれば、本人がその学校に興味があるのであれば早めに準備しておくことが子どもにとって一番優しく、成果に繋がります。
まずは受験塾の体験に行ってみたりしながら自分の子どもの合う場所を探してみてください。
運動も直前ではダメなの?
受験に関する本や記事を読んだら、「運動は試験直前の3ヶ月で追い込むのがオススメ」と書いてありました。
という声もあります。
ただこれを全ての人が鵜呑みにしてしまうと志望校や運動があまり得意でない子には成果には繋がりづらいです。
そ理由を説明します。
直前3ヶ月でも対応できる場合
これは2つあります。
- 志望校の運動内容が決まっている
- 受験する子どもの運動能力が高い
この2つが条件の場合は問題ありません。
直前3ヶ月では対応できない場合
これに関しては5つああります。
- 指示理解ができない
- 志望校の運動問題が幅広い
- 運動以外の項目の点数が低い
- 子どもの運動能力が低い
- 行動観察の点数が低い
この中で説明が必要なのが③と⑤だと思います。
③運動以外の項目の点数が低い
なぜ運動以外の点数が低いと運動は直前では対応できないのか?
それは運動以外の対策に時間を費やすため、結果的に運動に時間を割くことが出来ないからです。
時間を作ることが出来なければ上達は出来ません。
なので、早めの取り組みがポイントになります。
⑤行動観察のポイントが低い
行動観察は運動に関係ないでしょ?
と考える方が多いですが、実はとても大きく関係しています。
行動観察でとても重要な要素の自分で考えで行動する。
この判断力がないと運動でも成果が出ないんです。
次の種目は「こんなふうにやろう!」
「失敗したけど次はこんなふうに修正しよう」
などと自分でその種目や場面に応じた判断力がないと、しっかりとしたパフォーマンスには繋がりません。
なので早めに教室で状況に応じて行動する練習をしておく必要があります。
受験よりも大切なこと
今までの内容を読み進めてお気づきかもしれませんが、トモスポでは合格のために詰め込みで教える方法はしません。
▼こちらを読んでいただけるとトモスポの受験に対する向き合い方がわかります。
小学校受験塾では教えてくれない、トモスポの目指す受験のカタチ
もし、とにかく合格させたいからガンガン厳しく教え込んで欲しいという方はトモスポやいろはスタディではなく、他の塾の方がオススメかもしれません。
トモスポが大切にしていることは合格よりも「その子の良さを最大限に伸ばす」ことの方がその先の長い人生にとってはとても重要だと考えています。
ですので、試験直前で焦る気持ちはわかりますが「何のために受験を選択したのか?」
おそらく、公立に行くよりも我が子の良さが将来もっと伸びるのではないか?
などと子どもの将来の成長などを考えて選択したと思います。
なので焦らず、受験という人生の過程(プロセス)を楽しんでもらいたいです。
もしトモスポやいろはスタディでお力になれることがありましたら、ご相談ください。