国立小学校の受験対策用のどの参考書にも、「クマ歩き」が必ず出ると書いてあるけど・・・
クマ歩きってどのようになっていれば正解なの?
どんな練習をすればいいの?
このようにクマ歩き対策で悩んでいる保護者の方に、この記事では正確なフォーム、自宅での練習の方法をお伝えします。
ポイントをしっかりつかんで練習してみてください。
このようにクマ歩き対策で悩んでいる保護者の方に、この記事では上達方法をお伝えします。ポイントをしっかりつかんで練習してみてください。
目次
クマ歩きとは?
そもそもクマ歩きってどういう動作なの?
と疑問に思っている方もいらっしゃるかもしれないので動画をご覧になってください↓↓↓
クマ歩きとは文字通り動物のクマのように歩いている動作のことを言います。
クマ歩きが上手にできない原因
うちの子はクマ歩きができないんだけど、なんでなの?と困っている家庭のお子様はこんなパターンになっていないですか?
・スムーズにできない(スピード)が出ない
・転んでしまう
このようなパターンになってしまっている原因はなんのか?
理由としてはたくさんありますが大きく3つあります。
1.腕の支持力がない
一つ目は腕で体を支える力になります。
この力がないと、どれだけ足を動かそうとしても安定して歩くことができません。
実際に自分の子どもの様子を見ていただけるとわかると思いますが、
腕でうまく体を支えられていないお子様の特徴は肘が手を床につく時に曲がってしまっているはずです。
写真のように肘が曲がってしまうと膝が地面に近くなり、足をスムーズに運ぶことが難しくなります。
一度チェックしてみましょう!!
2.太腿の裏の筋肉(ハムストリング)が硬い〔柔軟性〕
2つ目は柔軟性です。
太腿の裏側の部分は写真を見ていただけると分かるかと思います。
この矢印が指している部分が硬くなっているためにお尻の位置が上がらずに膝がかなり曲がった状態になってしまいやすいです。
それに加えて、一歩がしっかりと前に踏み出せず、スムーズに進むことができなくなってしまいます。
3.体幹が弱い
体の中心軸が弱いため手を地面に着いた時に体が横に倒れてしまったり、お尻の位置を維持することができずに不安定な姿勢で行うためスムーズに動作を行うことができない。
足の裏はちゃんとついている?【補足】
写真のように足の裏がつかずにつま先立ちのようにクマ歩きを行っている子がいます。
原因としては、アキレス腱が硬い、土踏まずのアーチができていないなど様々な原因が考えられます。
クマ歩きの場合は母子球からつま先にかけて、前側が地面につくようにしましょう。
クマ歩きのコツ・ポイント
1.手の位置
手の位置は肩幅です。
あまり広げすぎると、交互に腕を前に出すことが難しくなります。
肩の延長線上に手がつくようにしましょう。
2.お尻の位置
お尻の位置は頭の位置より高いのが理想です。
お尻の位置が低すぎると膝が曲がりすぎてしまいどうしても、上体が上がってきやすくなり足が前に運びにくくなります。
極端にお尻の位置をあげようと膝をピンと伸ばしすぎる必要はありません。
頭の位置より少し高くなっていれば問題ありません。
3.肘
「一番最初に腕の支持力がない」というところでも説明してありますが、肘が曲がると状態全体が下がります。
状態が下がると地面に体が近くなるため、体をスムーズに動かすことが難しくなります。
手が地面についた時に肘がしっかりと伸びている状態を作りましょう!
4.つま先の向き
つま先は真っ直ぐ、もしくは、少しがに股(45度くらい)にして行うと膝が腕にぶつからずに動かすことができます。
ただ子どもによってはX脚気味で膝が内側に入ってしまう子もいるので、その場合は無理にがに股にせずにつま先は真っ直ぐで行いましょう。
5.目線
目線がどうしてもクマ歩きをする際に下がってしまい、背中が丸まってしまう子がいます。
目線のポイントは少し前をみることです。
目線が手を見ている子は、背中が丸まってしまう傾向にあります。
背中が丸まってしまうと、体重が前に乗りすぎてしまい、手をリズムよく出すことが難しくなってしまうので、丸まらないように気をつけましょう。
*カーブの曲がり方【国立小学校受験の方必見】
国立小学校を受験の方はクマ歩きをぐるっと1周して行う形式になっています。
そこで気をつけたいのは曲がる瞬間です。
このカーブで転んでしまい、悔しい思いをする子が多いです。
カーブを曲がる時のポイントは少し体重を内側にかけることです。
カーブに入る際に左の肩が少し内側に倒せるとうまくカーブに沿って膨らまずに曲がることができます。
*詳しくは下記のカーブの練習方法を確認してください。
国立受験のクマ歩きが早くなる効果的な練習のコツ
はポイントを抑えた上で、実際に家で取り組むための練習方法を説明していきます。
手押し車(腕支持)
まずは押し車で手で体を支える感覚を見につけましょう!
引用先:youtube.com
手押し車は手で体を支えるだけでなく、姿勢を安定しようとすることで体幹も合わせて鍛えることができます。
目的:腕で支える力をつける
手押し車は足を持ってもらうため、腕だけに動作を集中することができます。
まずはクマ歩きに必要な腕で支える力を見につけましょう。
ポイント
①足首を持つ
②足はあまり高く上げすぎずに肩、お尻と一直線になる位置に持ち上げます。
*あまり高く上げすぎると負荷がかかりすぎて腕で支えきれません。手首を痛める場合もありますので気をつけましょう。
練習回数
5mほどの距離を一日3回程度を目安に行ってください
壁倒立(腕支持)
引用先:youtube.com
目的:腕で支える力をつける
壁倒立は手押し車に比べて負荷が大きく、継続的に両手で体を支える必要があります。
*ここではお尻の位置が高い状態で体を支える感覚を身につけましょう。
ポイント
①手の位置が肩の位置が直線上になるようにしましょう。
②はじめは手の位置は壁の近くではなく少し離れた位置からはじめましょう。
*必ずマットなどの柔らかい素材のものを敷いて練習しましょう。
練習回数
逆立ち5秒間×3セットを目安
2本線を使用して
目的:真っ直ぐ歩くための感覚を養う
この練習では手足をスムーズに動かし真っ直ぐ歩くための感覚を身につけます。
ポイント
①線の位置は肩幅にする。
②目線はましたではなく少し先を見ながら進む。
練習回数
5mほどの距離を往復一日5回程度を目安に行ってください
カーブ【国立小学校受験の方必見】
目的:コーナリングを素早くスムーズに曲がれるようにする
この練習では国立小学校受験で出題されるクマ走りでカーブを上手に曲がれるようにするための練習方法です。
ポイント
①曲がりはじめで膨らまらない
②体重を少し内側にかける
*カーブのスペースが確保できない場合はコーンなどの目印を置き、直線的にターンをする練習をしましょう。
練習回数
5mほどの距離を往復一日5回程度を目安に行ってください
クマ走りの足の回転を速くする雑巾掛け【国立小学校受験の方必見】
目的:足の動かし方、地面を蹴る感覚を身につける
この練習では雑巾掛けをしながら足の回転を速くします。
雑巾掛けは程よく腕で体を支える感覚を身につけながら足の動きだけに集中できるので、クマ走りで足の回転が速くならないお子様にはオススメです。
ポイント
① フローリングのような少し滑りの良い場所で行います。
② ぞうきんは前に進む感覚をつけやすくするため乾拭きで行います。
③ お尻の位置が肩の位置より高い位置を保つ
練習回数
5mほどの距離を往復一日5回程度を目安に行ってください
逆クマ歩き【応用編】
目的:手と足の動きの連動性を理解する
この練習ではあえてクマ歩きを逆向きに進み、手と足の動かす順番を理解します。
この動作でうまく進めない子は手と足の動かすリズムが理解できていない場合が多いです。
ポイント
①お尻の位置は頭より高く
②速く行わずにゆっくりと自分の手と足の動きを確認しながら行いましょう!
練習回数
5mほどの距離を往復一日5回程度を目安に行ってください
小学校受験の運動対策のレッスンを受講された参加者の方からはこんな声をいただいております。
参加者の声
待っている時の様子、はじめてのお友達との体操を見る機会は貴重でしたので、それが一番の収穫でした。
自宅での練習方法も丁寧に教えていただき、本当に良い経験になりました。
自宅でクマ歩きの練習はしていましたが、フォームなど正しいのか迷いながらやっていました。今日のご指導
でポイントがよくわかり、家での練習方法が明確になりました。また、1時間15分という子供にとっては長い時
間でしたが飽きることなく楽しそうにやっており、大変メリハリのあるご指導でした。ありがとうございまし
た。
色々なパターンでの方法を教えてくださりわかりやすかったです。自宅でも練習できる方法、できなかった
らどのようにすれば良いなど色々な方向から指導していただきわかりやすかったです。先生の子供たちへの声
掛けも安心して見学することができました。次回も先生の講座がありましたらお願いしたいです。ありがとう
ございました。
とてもわかりやすかったです。家庭での実践の仕方を教えていただき良かったです。また参加させて頂きた
いです。人数もちょうど良かったです。
先生からとても丁寧な手と足等の位置をご指導頂けた上に、家庭での指導方法までわかりやすくご説明頂け
たので有難かったです。普段の生活で運動はできるほうだと思っていたのが、実際にお試験に必要な要素は全
く出来ていなかったとわかったのでこのような講座で細かくご指導いただけるのは大変有意義だとわかりまし
た。
まとめ
家庭での練習のポイントは短時間でお父さん、お母さんが一緒に楽しむということが重要です。
今回の練習内容はコミュニケーションを取りながらできるような内容を多く入れております。
お子様とのより良い関係を運動を通して築きながら練習をしてください!
自宅で「練習をしてみたけど、あっているのかわからない」「違う練習方法も教えて欲しい!」
というご家庭はぜひトモスポの小学校受験運動クラスを受講してみてください。